第37章 祝福
[いや〜上手いな!このサンドイッチ!]
[梅宮!そんなに食べるな!さんの分もあんのよ!]
[あらあら梅〜食べ過ぎは駄目よ♪]
[いや〜どれもこれも美味しくてな!]
[…はぁ本当に食べすぎないでよ…]
[……その…なんだか悪いな……]
[いえいえ…そんな]
わいわいと賑やかな声がポトスに響く
かく言う私はと言うと椿ちゃん達のやり取りを見つめながら隅っこでひっそりと食べていた
あの後食べて良いといったらばあっと目を輝かせ
[いいのか!?]
なんて喜びに満ち溢れた顔をしていて
ことはちゃん達も私がそう言うならと了承してもらえてはまってもらったのだ
皆でわいわい騒ぐのは好きだし何より椿ちゃんが喜ぶだろう
(お節介かもだろうけど)
梅宮さんの事を好きだと言っていたし少しでもと
[…今更だが俺たちが参加しても大丈夫だったのか?]
[…!もちろんですよ]
[何だか邪魔しているように見えたからな]
話していて思ってはいたけど柊さん周りの人の機微を察するのに長けている人だ
だからなのかなため息つくたび胃薬飲むのってその理由は詮索しないほうがよさそうだけど
[そんな気にしないで下さい…!]
[賑やかなのは好きなので]
[そうか]
[ならいいんだが]
そう言いコップのジュースを口に入れる
本当に気にしないでほしいしこうやって他愛のないお話するのは苦痛ではないもの
ぐいっと飲み干した後
[……なぁ]
[……はい?]
[梶とは最近会ってるか?]