第33章 決意Ⅰ
[えーと…それじゃ…]
[待ってるね]
プープーと通話が途切れる
未だに信じられない
[……来てくれるって……]
自分で話しておいて予想外の事になりぽかんとしてしまう
その後なんて話したか
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[話…?]
[う…うん…!そのできれば早めに…]
[…じゃあ…俺ぇ…今から行くよぉ]
[待っててねぇちゃん]
[え…あ…うん…!]
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最後は本当に?と頭がこんがらってただロボットみたいに応答していただけだったけど
しかも今からなんて
(ど、どうしよ……)
と言っても自分から話したことだ 条くんと話したいって
彼がどういった反応をするか分からないけど
(……よし)
うだうだ悩んでも仕方ない覚悟はしていたことだ
駆け足で階段を降りて台所におじいちゃん達がいたので声をかける
[ごめん…!少し外に出てくるね…!]
[あら?そうなの?どこにいくの?]
家の前に来るって言うけど早く会いたい
私の心は逸っていた
[ごめん!軽い用事だから!]
とりあえず言っておけばなんとかなると思い顔もあわせず走りながら素通りする
そんな余裕すらない
[そ…って…あら……行っちゃったわ…]
[……?なんじゃありゃ?]
[[??]]
何か言っていたようだけどあとで説明するとして
急いでスニーカーを履き玄関の戸を開ける
(会いたい)
(条くんに早く)
(いわなきゃ……!)
その思いが今の私を突き動かしていた