第31章 出会いⅣ
[………ふふ]
[…?椿ちゃん]
なんだろ急に笑いだしてでも先程の表情よりとても緩やかに見える
それほど私は暗い顔をしていたらしいもしかして安心してくれたのかも
[…いい笑顔♡頑張んなさい♪]
[……うん]
頼りのある人が応援してくれてるのだもの
きっと大丈夫 ううん大丈夫だと思わせてくれるほど安心感があった
[…それじゃあ行くか!]
[そうだな行くか]
[じゃあね♪ また連絡するわ!]
[うん!あ、ありがとうございました…!]
[またな〜!]
そういった後梅宮さんが手をブンブンと振りながら公園を後にする
彼は笑みが絶えないそれに気を遣ってくれて優しいし向日葵のように周囲を照らしてくれて
椿ちゃんが好きな理由がわかるかも
(ふふ)
それに柊さんも冷静で落ち着いた雰囲気があって素敵な人で
二人とも機会があればまたお話してみたいそんな風に思える方達だった
[…それじゃあ行くか]
[そうですね…!]
そろそろ行かなくてはみんなも心配しているだろうしと考えていると
(ほえ??)
突然梶さんが振り返りつかつかと近寄って何をされるかと思えば口にぴっと指をさされ
[また敬語]
[あ…う…うん!行こう…!]
[ああ]
どうやらまたやってしまってらしい
未だに敬語は抜けていないところがあるらしく度々でてしまうのだ
梶さんにもフレンドリーに接することができ始めていてこうして話すのも慣れてきてはいたのだがどうしても癖が抜けない
(早く慣れないと…でも…)
焦っても仕方ない自分のペースで頑張ろう
自分を鼓舞し私は彼の後ろについて歩み始めた