第28章 番外編② 御礼
[梶蓮Side]
(暑ぃ…………)
まだ朝なのに蒸し蒸しする昼なんじゃねぇかと感じるほどだ
日差しが肌に突き刺さるいつにもまして今年は異常な暑さだそれに汗が流れるように止まらない
外に出るのを止めればいいのだろうがそれはできねぇ
[大丈夫か 梶]
[柊さん]
[はい 大丈夫です]
[その割には汗すごいぞ ほらタオルと水]
[すみません]
(助かった)
冷たい水が喉を通り抜ける生き返る心地だ
事の経緯を話すと30分前 梅宮さんが申し訳なさそうに
[頼む!!柊!!野菜に水やっといてくれ!]
[いや〜ことはの手伝いしなきゃならなくてな…]
[杉下も今日来れないらしいし……]
[このとおりだ]
[はぁ………お前な……わかったよ…]
[恩に着る!!!]
俺が屋上に来た途端とんでもない速さで階段を降りていった なんだあの速さはいつものことながら中々慣れない
驚きはしたものまずは柊さんだ腹をさすりながら胃薬を飲む姿が見えるため
[柊さん 俺手伝いますよ]
[梶か……!いやそこまで]
[手伝いますよ]
少しくらいは手伝わせてもいいんじゃあないか
昔からこの人はこういう気があるから強気でいかないと
また胃薬の量が増えそうだしな俺が手助けすればいい話だ
[そうか…悪いな梶]
[さっさと終わらせなきゃですね]
[だな]