第24章 番外編➀ 困惑
[へぇ!?]
[あら!やだ…ごめんなさい…!]
[大声出しちゃったわね…]
[え…いや…だ、大丈夫…!]
その言葉を聞いた途端頬に熱が集まってしまう
条くんに告白されるなんてそんなのありえないと思っていたものだから
けれど私を見てくる椿ちゃんの眼差しは真剣だ
これを聞きたかったのかもしれないがでも
(条くんがそんなことするわけないのに)
確かに弟のようだとは思っている
まして私は年上でそういう対象に見られていないはずだと
だよね そんなわけ
(…………私…)
まるで残念に思っているみたいだ
条くんに女として見られていないことに対して
こんなんじゃ言い訳しているようにしか見えない
何を期待してるんだろう
[………?…?]
[大丈夫…!?]
[わ………!!!]
どうやら深く考え込んでいたらしい
問いかけにも対応しなかったんだろう心配して椿ちやんは私の顔を覗き込んでいた
目の前に端正な顔が見えるものだから驚いてしまう
[あ…ご…ごめんね…椿ちゃん…!]
[ボーッとしていたみたいで…]
[そう…?ならいいんだけど…]
心配してくれているようだそんな顔をさせて申し訳ない気持ちでいっぱいだ
[なんだか…ごめんなさいね…!まず食べちゃいましょ♪]
[ううん…!そうだね…!食べようか…]
アイスも溶けてきている
早く食べないとドロドロになってしまいそう
さっきの話はなかったかのように別の話にすり替わりパフェを堪能していたけれど心のもやもやは全く晴れなかった