第22章 出会いⅢ
[え…えっと…]
(どうゆうこと?)
言った意味がわからず呆然としてしまった
[どことぉ?]
[う〜んわかんないけど今有馬たち襲われてるんだって!]
[この前亀ちゃんと一緒に戦った人たちみたい〜]
[だから助けに行くね!]
どうやら友達が襲われているようだ
こういうことに慣れているのか事態を飲み込むのが早い
元々喧嘩をする所だとは聞いていたしそれはそうなんだけど私は実感がわかなかった
条くんをチームに行けと言ったのに何も知らない自分に少し呆れてしまう
[じゃあ、俺も…]
条くんも手助けに行くのか兎耳山さんと行こうとしていると
[ううん!大丈夫だよ!亀ちゃん!]
[俺行けばなんとかなるしそれに…]
[お姉ちゃんの隣にいてあげなよっ!]
[え]
条くんと声を合わせてしまう
私がいることで気を遣わせてしまったんだろうか
一人で向かわせるのも申し訳ないような気がしてしまって
気にしないでと言おうと口を開こうとするが
[じゃあね!]
それを言う前にもう走ってしまっていて
[え…待って…!]
[ちょ〜…じ…]
[行っちゃたねぇ〜…]
もう跡形も姿がなく風のように颯爽と去っていた