第20章 ※嫉妬
[条…くん……?]
顔が俯いてるのもあり前髪が隠れて表情が見えない
男の人って言った瞬間雰囲気が変わったような気がして
ギスギスとした空気感に変貌していた
(どうしたんだろう…)
不安になってもう一度呼ぼうと口を開いたその時
[え]
くるりと世界が反転する
速すぎて何が起きたのか理解できなかったけど押し倒されていたのだ
さっきのお祭りとは真逆になっていて組み敷かれるような体勢になっている
(え…?え……?)
一体何が起きたのかわからず上を見た瞬間だった
[ん…!!!]
唇が合わさっていた
なんでこんなことされてるのかを考える余裕もない
[ん…っ……あ…]
[ん……うぅ……]
次々とキスの雨が降り注ぐ
息をするのもやっとだった
それなのに
[ん……んうううう!]
今度は舌を絡めてくる
まるで蛇のように絡みついてきて離れることも知らないまま
私を貪り尽くそうとしていた