第18章 動揺
(な、何で)
訳が分からない
確かに足が負傷しているからなんだろうけど方法はいくらでもあるはずなのに
だからってこれはない
恥ずかしさで耳の方まで赤くなっていた
[あの…これは…嫌です…]
小さい声で言ったけど
[あっ?文句言うんじゃあねーよ]
拒否された
なんでこの人はこんなに平気なのだろうか
申し訳ないけどそう思ってしまった
こんな恥ずかしいこと耐えられそうになくて食い下がるしかないと思い
[やっぱり……嫌…です…!!]
声でも駄目なら動くしかないと思いじだばたと暴れてしまった
今思うと大人げない行為だ
[おい…!暴れるんじゃねぇよ…!]
当然梶さんと呼ばれている人は驚いていて私を落とさないように精いっぱいだった
結局
[すみません…ありがとうございます]
[いや、やってるのは梶だしな]
[すまんが後は頼むな]
[はい 柊さん]
おんぶに落ち着き家に送ってもらえることになったのだ