第17章 出会いⅡ
[え………?]
後ろを振り向いてみると
灰色の瞳
ヘッドフォンを取っていてジャガジャガと音楽が鳴っている
ピンク色の飴を手に持っている
私と身長が大体同じくらいの男の人だった
[わ、私ですか……?]
誰に向けて言っているのか理解できなくて二度も言ってしまった
把握できなかったのも悪かったのだけれど
それが気に入らなかったのかギロッと睨みながら
[お前以外に誰がいんだよ]
と言われてしまった
(さっきから怖いな……)
目つきが鋭くてなんだか圧があるように感じる
でも心配してくれているようでだからこそ声をかけてくれたんだとわかってはいた
(そんなふうに思うのは失礼だよね…)
(でもどうしよ…)
見ず知らずの人に助けてもらうのも忍びなくて悩んでいた所ある部分に視線が向かった
(あれ…?これって風鈴高校の…?)
彼の手に持っている制服には見覚えがある
間違いない風鈴高校のボタンもあるし椿ちゃんのと形は違うけど同じだ
(もしかしてボウフウリンの人…?)
それを聞こうかと口を開こうとすると
[何やってんだ?梶?]
またもうひとり梶と呼ばれた人の後ろに立っていた