第13章 吐露Ⅲ
会うことになった当日
ポトスで待っていたけれどソワソワしていた
迎えに行ったほういいかと言ったのだけれど途中までおじいちゃんと来るから大丈夫とのことで
ことはからは落ち着いたらと言われていたけれどの顔でも見ない限りそれは難しそうだった
椅子に座ったり立ってヒールの音がずっと響いていた
いつまでそれを繰り返していただろう
気づいたらベルの音が鳴って
ドアが開いた瞬間の姿が見えた
私は咄嗟に抱きついていた
存在を確かめるかのように力強く
それだけ私にとって彼女はかけがえのないものになっているのが理解できた
力を込めすぎたみたいで
ことはに が苦しそうと言うものだから
私も我にかえって離れたのだけど
ほんとに久しぶりで
少し痩せていたようだけど 間違いなくだ
私はいることが嬉しくて涙ぐんでいた