第13章 吐露Ⅲ
[椿Side]
が襲われたと聞いたのは翌々日だった
連絡をやっても返事がないからおかしいとは思っていたのだけれど
のおじいちゃんおばあちゃんとは知っている仲だから鶴の湯に聞きにいってみたら襲われたって
私のせいだわ
あの時しっかり送っていればこんなことにはならなかったはずなのに
自分の不甲斐なさにイラついた
けれどイライラしたってあの子の心の傷は治らない
役には立たないかもしれないけど何もしないよりはましだと思った
ことはと一緒に会いに行こうとしたけど駄目
メッセージを送っても電話しても未だに反応もない
どうすればいいのかとずっと悩んでいた数週間だった