第12章 告白Ⅰ
[え…えっと……ち、近]
ジリジリと詰め寄ってきているし
というか顔が獲物を狙ったようにしていて怖い
[その別の人って…男…?]
[え…とそうだね…??]
ギラギラした雰囲気に圧倒されつつも答えた
すると
[きゃあああ♡それって絶対デートじゃあない!ね!ことは!!]
[そうだって!!椿!]
さっきまでのあの怖さはなんだったんだろうか
急に甘い感じになったような気がする
二人共お花畑にでもいるかのようにポワポワしている
あまりの変化に私は追いついていなくて
それにデートと言う言葉を聞いて上手く飲み込めていなかった
[ど、どうして…デート?なの?]
[え?どうみてもデートよね?ことは]
[うんデートだね]
二人は腕を組みながらウンウンと頷いていて
(な、なんでそうなるの…??)
意味がわからなくて
[で、でもその子はなんというか…弟みたいな子で…]
と弁明してみるも
[う〜ん…でも私からするとその子のことそういう目でみてると思うわよ]
椿ちゃんから思いがけない言葉が降ってきた