第21章 おわりのはじまり 最終回
さあぁ···
(景色は変わらないな)
魔法使いさんは巡ってる。
くるくる回しながら杖を片手に歩くの
すたすた
(ここは··懐かしいな)
景色を見ると浮かび上がる記憶
『あはは!』
『何やってんだよ!』
(···また、遊びたいな)
✿✿✿
すたすた
(おや··)
ぐしっ··ぐすっ
「···うっ··うぅ」
「どうしたのかな?僕」
「お姉さん、誰ですか?」
(····っ)
「僕は、ただの魔法使いさんだよ。お家帰らないの?」
「僕は、父の勉強から逃げてきたんです」
「よし。僕も隣にいようかな」
「····うん」
✿✿✿
「僕を··22歳にしてください。」
(あぁ···懐かしいな)