第4章 アリーチェ
「あぁ、カルパッチョさんですね。あの方も最初は怖かったですが意外にも寂しがり屋さんなんですよ」
「···ろ」
「はい?」
「俺も、フィンと同じように接しろ」
ふぁーーーーん
「···あの、レインさん?」
すっ
「小さくなったフィンはよくてデカイ俺は駄目か」
ずどーん(母性本能)
「そんな事ありませんよ(寮長もこんな寂しそうな顔をするんだな)」
ぎゅ。
(柔らかい、暖かい、ゆっくりした心音が心地いい)
うと··うと··
(フィンもこうした安らぎを感じていたんだな)
「あの、レインさん?」
「ぐぅ」
「···(寝てる)」
明らかにソファで寝落ちも良くないよな··
1時間はこうしていよ