第8章 吾輩は猫である
「···ぐぅ··」
「ね、寝てる··しかも握った瞬間!?(フィン君に似てるな。色々あったけど兄弟仲も戻ってフィン君も嬉しそうなんだよな)」
そっ
なでなで
(レインさんには初めてだな、お母さんの子守唄)
「··~~♪」
コッコッコッ··ピタッ
「····歌?」
どこからが聞こえる小さい歌
不思議と嫌な感じがしない
カチャ
「···(レインの部屋からですか)」
ガチャ··
「···レイン··!」
「~~··♪」
扉を開けると机に伏せて眠るレインの頭を優しく撫でながら小さく歌う
(····✿がいる)
ツキッ
「···またですか」
何故か最近✿の事が気になる私がいる