第3章 桃
ふわっ
「なんだこれ」
「魔法薬授業で作りました。私の魔力も入れてあるので寝る時や不安な時に使ってください」
(··1年のクセして、他人にまで優しくしてるとか有り得ないだろ)
「ワースさん」
「あ?」
ふわっ
なでなで
「偉いですね、使い込まれた教科書に参考書。」
『たかがテスト1枚で喜ぶとは何だ!当たり前だろ!』
どくん···
「はっ···」
なでなで
「そして、魔力も高くてそして··誰よりも努力してる姿は尊敬します」
『~~~~~!~~~!』
どくん··どくん···
(こいつの言葉が流れる度に親父の罵声が消えていく)
コイツは何者だ?力は1本線のクセして
人の闇に入るのが上手くて
ぐい
「のわっ」