• テキストサイズ

All is Dream Box【春パワー全開】*短編集

第11章 mumu/別れの時





翌日。泣きすぎて、パンダのように目の周りを真っ赤に染めた私を置いて、あなたは飛び立っていった。


旅立ちに相応しいほど、空は真っ青で……。


流れる涙を隠す術も無く、ポタポタと屋上を濡らしていく。そんな私の姿に、宮城先輩も桜木くんもバスケ部のみんなも一緒になって涙を流した。


「流川ー! お前の彼女は、俺らが守るぞぉー! 特に三井さんから!」

「だから、上手くなって帰って来いよー! ミッチーに、さんは指一本触れさせんッ!!」

「……何で、三井先輩? おまけに、私……彼女じゃねーです」


私の発言に、目をパチクリさせるみんな。


「……アイツ、肝心なとこ言わねぇでいきやがった……」

「さん、話し方が流川化してる……。アイツが言うと可愛くないが、さんが言うと可愛い……」


頑張ってね、……流川。空を見上げて、応援してるから……。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp