第23章 アバンチュール 太宰治
中也「おっ、お疲れさん。、、、どうした!?具合でも悪りぃのか?」
私の顔を見るなり、慌てた表情をする彼。
『大丈夫です、、、』
中也「嘘つくんじゃねぇ。手前はいつも無理をしやがる。こっちこい!」
手を引かれると、ソファーの上に寝かされた。
中也「少しここで横になってろ。」
彼はそそくさと部屋を出て行った。
太宰さんに抱かれた後、心も身体もボロボロになった。
1人で耐えれなくなり、中也さんの元へ足を運んでしまった。
本当は別れるべき、、、、彼を裏切ってしまったから。
でも中也さんの顔を見てしまうと、怖くて云えなかった。
安らぎを失いたくなかった。
中也「ほら、これでも飲め。」
部屋から出て行って、数分後戻ってきた彼の手にはマグカップが握られていた。
中身は私の好きな紅茶。
中也「悪りぃ。俺の部屋の紅茶切れてて、姐さんのとこから貰ってきた。多分美味いはずだ。」
どこまでも優しい彼に胸が苦しくなった。
『ありがとうございます、、、。いただきます。』
彼からマグカップを受け取り、紅茶を飲んだ。
その瞬間、涙が溢れた。
中也さんが淹れてくれる紅茶は凄く美味しいのだ。
やっぱり別れたくない、、、。
彼のそばにいたい。
そう心は叫んだ。
中也「そーいや、今日は彼奴の命日だな。」
涙を流す私に少し驚いた表情をする中也さんではあったが、すぐに冷静な表情に戻った。
きっと彼は私が亡き同僚を思い出して涙を流していると思っているのだろう、、、。
『、、、はい。』
中也「、俺は手前を置いて死なねぇ。だから俺のそばにずっといてくれ。」
彼の言葉が胸に刺さった。
それと同時に私は悪女になる道を選んだのだ、、、。
『ッ、、、はい、、、中也さん、、、大好きです。』
「俺もだ、、、。」
太宰「悪いねぇ。でもこれが私なりの君への愛なのだよ、、、」
----To be continued....?
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お礼は日記にて書かせていただきます🌼