【R18】カゴノトリは貴方の腕の中で鳴く【禪院直哉】
第9章 京都水族館
ーーーー
ーーー
ーー
ー
3月14日
私は…その日の朝は
京都の亀岡市にある
高級温泉旅館のキングサイズの
ベッドの上で迎えていた。
一緒に眠っていた直哉は
まだ夢の国に居るみたいで。
ベッドサイドテーブルに
小さいサイズのお酒の空の瓶が
置いてあったので。
あの後…まだ…飲んでいた…みたいだけど。
お手洗いに行って、
ベランダにある露天風呂の
昨日そのままにしてたお湯を抜いて。
お風呂に入ろうと言っていたので
露天風呂に適温のお湯を張って行く。
『おはようさん…、おおきに。
お湯張りしとってくれたんやね?』
大きく前が肌蹴た浴衣姿で
直哉が和室からこちらを見ていて。
ふあぁ…と眠そうにあくびをしている。
「おはようございます、直哉様。
今、コーヒーお淹れ致しますので
ゆっくり…お寛ぎになってお待ちください」
『ん~?そうなん?
コーヒー淹れてくれるん?
別に…コーヒーやのうても
緑茶でもええで…?お茶あるやろ?』
「でしたら、お茶をお淹れ致しますね。
お風呂のお湯張りは…もうしばらく
掛かりそうな感じですので……」
お茶を淹れる為のお湯を、
備えつけのポットで沸かして。
直哉の分とついでに自分の分の
緑茶を淹れていると。
和室の机の横の、台から
直哉がたまねぎせんべいを出して
ポリポリとそれを食べていて。
『これ、美味いで。
ちゃんも食べぇや』
ふんわりと玉ねぎの
香りと優しい自然な甘さが
塩味と一緒に感じられて。
「美味しい…です」
『せやろ…、後で下の店で
せんべい買うて帰ろか』
お茶を飲んだ頃には、
ベランダの露天風呂の
お湯張りも出来ていたので。
山間の木々が茂る景色を
楽しみながら直哉と一緒に
露天風呂に浸かっていると。
『折角やし…俺のチンコでも
咥えて貰おかな…?』
ここは部屋の露天風呂なので
誰かが来る心配もない…からと。