第2章 【妊娠、出産編】
「えっあっどっちも廉似…なんだ?
確かにね?廉のがイケメンだしね?」
「うそうそ!笑 拗ねんとってよ笑」
オレの頬に人差し指をつんとしながら
爆笑する廉が、めちゃくちゃ可愛くて。
あぁ、オレって多分、廉が女の子だったとしても
普通に好きになってたよなぁって思う。
違うか。男とか女とかΩだとか
そんなんどうでもよくて…
廉っていう生命体が好きなんだとつくづく、思う。
「赤ちゃんの性別まだわかんないけど
女の子だったらどっち似がいい?」
「そうやなぁ…女の子が海人似もありやんな?」
廉に似た女の子なんて
絶対にキレイで可愛いに決まってるのに
予想外な廉の言葉に驚く。
「えっ…あっそう?
オレは女の子は断然、廉似がいいけど…」
「やって、海人ん家の姉弟、顔似とるやん?」
「まぁ…パパの血が濃ゆすぎるからね苦笑」
「海人の姉ちゃん、可愛いやん?」
「それはありがとう笑」
「いいよ」
「いいよ?笑」
ほんと、こういうときにいいよって返す廉って
不思議だけど、たまんないよね笑
「あぁ…けど、
やっぱ男の子は海人似がえぇなぁ!」
「あっ、そうなんだ?」
「おん、ちび海人の成長見たいし!」
「えっ!ズルっ!オレもちび廉の成長見たい!!」
「笑!はずっ!!バカッブルやなぁ、俺ら…苦笑」
「そんなん、あたんめーじゃん…!」
隣で横になってる廉をぎゅっと抱きしめたけど
それだけじゃ足りなくなって
廉の太腿に跨ると廉が瞳を閉じて誘ってくるから
引き寄せられるままに口吻ける。
廉の妊娠がわかってからオレ達は致してなくて。
そんなオレを気遣った廉が
手伝うって言ってくれるけど、遠慮してて。
イッたときに子宮が収縮するとよくないとかで
挿入どころかガチで3ヶ月禁欲してる廉。
そんな廉に手伝ってもらうなんて
できるはずもなくて…キス止まり。
なのに…
「…んッ、かい、もっとぉ…」
「ぶっちゃけオレもシたくてたまんないけど!
これ以上はだめっ!
オレも廉も…我慢できなくなっちゃうでしょ?」
「……ちょびっとも、あかん?」
「あかんです!!」
「んむぅ…」
ちゅーしたときに我慢できなくなって
続きをねだる廉が可愛くて、
これも悪くないな…なんて思うオレは
とことん、廉に惚れてるんだと思う。