第8章 お散歩日和
「雅紀、朝だよ…いい加減おきろ」
「ん〜…後10分…」
「もうそう言ってカレコレ30分経つぞ」
「んん〜…良いじゃん、今日は休みなんだからぁ」
あれから数日後
改めて婚約披露パーティーが行われた
お嬢さんは同じ人で
ただ、相手はニノでは無く弟さんだった
あのお爺ちゃんの一声の威力は見た目に反して絶大らしく、ニノのお父さんもとうとうニノを後継ぎにすることを諦めたらしい
お陰でニノは、晴れて自由の身となった
ニノは自分の事と引き換えに、おーのくんにお爺さんが関係を強要したんじゃないかって心配してたけど、そんな事はなかったらしく
どうやって言い含めたのやら、時々お茶の相手をする事を条件に協力を得たらしい
それでも心配だと言うニノが、結局おーのくんに付き添う形で毎週一回、お爺ちゃんとのお茶会を催していた
「ねぇ、起きろよ…今日はいい天気だよ」
「ん〜……天気?」
思いがけない台詞に思わず顔を上げる
「お散歩したいな…たまには」
「マジ?スグ起きるよっ!」
俺は布団を撥ね退けて飛び起きた
「…何で散歩って言っただけでそんなにテンションが上がるんだ?」
「だって!俺ニノとお散歩すんの大好き〜♪」
「…あそ///」
「ニノとのエッチの次にぃ〜♪」
「…あほ////」
真っ赤になったカワイイ君を抱き寄せる
「やっぱお散歩の前にしよっ♪」
「お前はあほかっ!嫌だよこんな朝っぱらからっ!!」
「いいじゃぁ〜ん♪てかもう止まらないよぉ〜♪」
「コラッ!よせ相バカっ!!///」
「ダメ〜♪」
「ぁ、んんっ////」