第6章 行動あるのみ?
さっき逢ったばっかだからイイって言ってるのに
何故か俺のコトになると饒舌になる大野くんが、頻りに取り敢えず電話しなよと勧めてきた
「イイって!大体なんすか取り敢えずって」
「用事が無くても取り合えずなの!
翔くんなんかさっきから全く内容の無いメールをずぅっと送って来てくれてるんだからね!」(←笑)
「俺をあの撫で肩と一緒にしないで下さいよ(苦笑)」
そうこうしている内に大野くんが勝手に雅紀に電話を掛け出した
「ちょっと大野くん!」
「あ、間違えちゃった」
「は?」
間違えた?
「つい癖で翔くんの携帯に掛けちゃた(てへ☆ぺろ)
でも今相葉ちゃんと一緒に居るみたいだから代わって貰えば平気だよ…はぃ♡」
「え?はいって…ちょっと!」
焦って切ろうとしたものの、間髪入れずに櫻井さんが電話に出てしまった
(…早ぇな(苦笑))
仕方なく明らかに電話の相手が俺だった為落胆する櫻井さんに雅紀と替わってもらう
別に、用事があった訳でも無かったから取り留めのない話しをしていたら
雅紀が婚約披露パーティーをぶち壊してやろうなんて言い出した
正直それが叶えば、この結婚話が流れる可能性は高いだろうと思ったけど
でも、そんな無茶をして雅紀に万が一の事があったら…
そう思って止めて欲しいって言ったら、そんな事は覚悟の上だって言われて
…不覚にもまた涙ぐんでしまった
本当はこんな泣き虫じゃないのにって思って涙を必死に堪えてたら、何やら言って欲しいって言われて
良く聞いて無かったので思わず訊き返す
「え?…何を?」
『…愛してるって』