第3章 二宮財閥
「イケナクなんかないもん。翔くんはそうじゃなきゃヤダもん///」
「もぉ…智くんかわゆすぎ////」
(同感だよ、櫻井くん(笑))
可愛く顔を赤らめたまま、おーのくんが俺の手をぎゅっと握り直して言った
「僕らに出来る事があったら何でも言ってね?何時でも力になるから」
「うん、ありがとうおーのくん」
「元気出せよ相葉くん。ニノはきっと帰って来るよ!」
「うん、俺もそう信じてるよ櫻井くん」
「じゃあね、またね」
「うん、今日はありがとう。またね」
仲良く手を繋いで帰る二人を見送って、部屋に戻る
また、一人きりになると、急に寂しさが胸をぎゅうぎゅう締めつけた
「…ニノ…今、なにしてる?
…寂しくて泣いてるの?
…俺も、泣きそうだよニノ…
…君が、居ないから」
誰も居なくなった部屋のソファーにポツンと座る
おーのくんたちが来る前と同じ様にソファーに寝転んだら、また仄かに君の匂いがして
俺は君の匂いを少しでも沢山感じたくて
縋る様に、其処に顔を埋めた