第8章 狂おしい夜**
side.七海健人
2回目の射精後、
達した名前さんは
意識を手放してしまう。
初めての貴女を
こんなに激しく抱くなんて…
自分に呆れるな…
私は自身を理性的な
人間だと思っていた。
しかし私の腕の中で
幸せそうに眠る彼女を見ると、
更なる愛撫をしたくなる。
歯止めが効かない。
貴女を愛したくて、
どうしようもない。
携帯電話を手に取り、
私を煽った彼に電話をする。
『はいはーい』
『五条さん、こんばんは。夜分遅くにすみません』
『いいよー。どうしたの?』
『明日、私と名前さんは休みを頂きますので、宜しくお願いします』
『OK!OK!その様子じゃ上手くいったのかな?名前のこと壊さないようにね』
『………ええ…』
手遅れかもしれないが、
善処はしよう。
『えっ!?ちょっ!?七海?本当に壊さ___』
五条さんはまだ何か言っていたが、
私は“ぶつ”と電話を切る。
あまり五月蝿くすると、
この可愛い寝顔が見れなくなる。