第12章 球技大会
☆凛side
冬休みが明け、期末試験も終えた今。待っているのは、この学年で最後の球技大会。種目はソフトボール、サッカー、バドミントン、そしてバレー。女子と男子に別れて、それぞれの種目を学年関係なく競い合う。もちろん、クラス対抗で。
国「凛ー、種目何にすんの?」
「バレーかな!少しだけやってたし」
国「え!知らなかったんだけど」
「あれ、言ってなかったっけ?」
国「うん、言ってない」
芽「なになに、何の話?」
「球技大会の種目の話ー!芽衣は何にするの?」
芽「うーん、悩む。凛は?」
「バレー!」
芽「じゃあ、私もバレーにする!」
「いいの?」
芽「うん!一緒がいい」
「やったー」
芽「国見くんは安定にバレー?」
国「そう。俺バレーしかできない」
「じゃあ、みんなバレーだね!男女別だから国見くんはお同じチームにはなれないけど、クラス対抗だし、頑張ろー!」
国「うん」
芽「おー!!」
みんなでワイワイ種目を決めるだけでもすごく楽しい。
足引っ張らないように、しっかり練習しなきゃ。やるなら勿論優勝狙いたいし!
芽「先輩から聞いたんだけど、バレーで1位を取ったチームの男子が好きな人に告ったら、付き合えるって言うジンクスあるらしいよ」
「へー。男子だけ?ていうか、なんでバレー限定なの笑」
芽「告白は男からでしょ笑 うちの高校バレー強いから、バレーが1番ご利益あるからってさー。」
「それは偏見だよ。あー、なるほどね!」
芽「まー彼氏持ちの凛には関係ないか笑」
「関係ないし、そもそも告られないよ」
芽「それは分かんないよ」
「私にはわかるんですー」
芽衣とくだらない話をしているうちに、クラスの種目ごとで出るメンバーが決まったらしい。うちのクラスにはバレーもバドミントンもサッカー部の人もいるから大丈夫そう。ソフトボール部の人は居なかったけど、運動神経の良い人が多いから総合順位も上位を狙えると思う!
こうして、球技大会に向けての練習が始まった。