Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第10章 それぞれの空の下
〜智side〜
雅紀が亡くなって数日が経った…
葬儀も無事に終わり、俺達皆まだ実感がない状態だった…
そんな中、また俺達に衝撃がはしった
智「えっ!翔くんも感染っ!?何で!」
ワクチンを打ってたのに何で!
潤「感染者を増やさない為にって、雅紀兄さんの介助は翔兄さん1人でしてたから…」
和「ワクチンはこの病に特化したものではありませんし、元々ワクチンというのは、重症化しにくくなるだけで、感染しないという訳ではないので…」
そういえば、そうだった…
でも翔くんまで…
智「で、翔くんの容態は?」
和「ワクチンの効果で、そこまでひどくはない様です。倦怠感と熱が少しあるようなんですが…」
智「…どうしたんだ?」
潤「…雅紀兄さんを診てくれた先生に連絡して来てもらったんだけど…感染したのが解った途端、治療しなくて良いって言って、雅紀兄さんがいた客間に籠もってしまって…」
智「えっ!」
籠もったって…な、何で!