Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第9章 別れ(3)
その日以降、雅紀の容態は徐々に悪くなり、殆ど寝てる事が多くなっていった…
ただ医師からは、ここ数日が…言われたが、それから3週間経っていた
雅紀だって頑張ってるんだ…
俺も…雅紀との約束守らなきゃ…
そう…思っていたある日…
雅「…しょ…ちゃ…」
翔「雅紀…起きたのか?」
雅「今日…良い天気…だね…」
翔「…え?」
確かに今日は天気良いけど…遮光カーテンしてるから、陽は差してないんだけど…
雅「外…見たいな…」
翔「あ…ちょっと待って」
俺はスマホを取り出し、電話をかけ皆に来てもらった
和「翔兄さん、どうしたんですか?」
翔「悪いけど、雅紀を運ぶの手伝ってくれる?」
智「雅紀を運ぶって何処に?」
翔「外が見たいって言うから、窓辺に連れていきたいんだ」
潤「ああ…じゃあ俺が…」
カーテンを開けてる間に潤が雅紀を抱え、窓辺に移動した
雅「…ありがと…」
潤「…どういたしまして…初めてだね、雅紀兄さんをお姫様抱っこしたの」
雅「俺も…初めてされた…」
そう言って雅紀は力なく笑っていた