• テキストサイズ

Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】

第9章 別れ(3)


その後、雅紀に投与が開始された

雅紀が感染している病気に特化している訳ではないと言っていたが、効果あったのか今までより体調が良くなった様だった

このまま回復してくれれば…

そう願わずにいられなかった

そんなある日…

雅「…じいちゃんとばあちゃんに会いたいな…」

翔「…え?」

突然そんな事を言ってきた

雅「俺、じいちゃんにお礼言ってないし…久しぶりに会いたいな…って思って…」

翔「…雅紀…」

雅「…解ってる…高齢のじいちゃんばあちゃんに…感染させる訳にいかないからね…でも…」

翔「…でも…何?」

雅「ううん…何でもない…ごめんねワガママ言って…」

雅紀…まさか解ってるのか…?

この病気の事…

俺は雅紀に近付き、オデコに向かって

〈ビシッ〉

雅「痛っ…!」

デコピンをお見舞した

翔「なに暗い顔してるんだよ。大体直接会わなくても顔を見て話す事は出来るだろ」

雅「…え?」

翔「待ってろ」

俺はそのまま雅紀の部屋を出た

/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp