第8章 別れ（２）

そんな中…

〈〜〜〜♪〉

…ライン？誰から…

突然ラインの着信音が聞こえたが、後で確認しようかと思ったけど、気になり確認した

すると相手は智くんで

翔「…え…」

雅「…翔…ちゃん…？」

翔「雅紀…帰ろうか…」

雅「え…帰る…って…？」

翔「今、智くんから連絡きた…明日、退院許可が出たって」

雅「えっ…な…何で…」

当たり前だけど、雅紀は突然の退院許可に驚いていた

普通なら、こんな状況で退院なんてできるはずないんだけど…

翔「広野さんから連絡がきて、感染症専門の医師を自宅に常駐するよう手配出来たって」

雅「医者が…？」

翔「うん…その指示は会長がしたって」

雅「え…じ…じいちゃんが…俺の為に…」

翔「だから帰ろう…雅紀…皆待ってるから…」

雅「…うん…うん…ありがとう…ごめん…ごめんね…翔ちゃん…」

雅紀はひたすら謝りながら、ポロポロと涙を流し続けていた…