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Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】

第2章 語られた過去


〜翔side〜

和「あの…翔兄さん、ひとつ聞いて良いですか?」

翔「ん?」

和「…先日、三枝邸に行った時に翔兄さんが名乗っていた『櫻井』って名前は?」

和也からそう聞かれ、一瞬血の気が引いた…

調査で訪れた屋敷で、潤とは無関係だと思わせる為に思わず名乗った名前…

智くんや雅紀はそういう事には鈍いし、潤も記憶喪失だったから怪しまれる事はないだろうと思ってたのに…

…やっぱり智くん達は誤魔化せても、和也は無理だったか…

動物園から帰って、真実を話す為に和也を俺の部屋に呼んだ

そして、和也の前に絵本を差し出し

翔「最後のページを見て」

俺がそう言うと、和也は絵本を手に取り

和「…さくらい…しょう…」

俺の本名を読み上げた

翔「…うん…俺の本名…実は俺孤児なんだ…」

和「えっ!?」

流石にそこまでは想像してなかったのか、和也は目を見開いて大声を出して驚いていた

翔「バカっ…声がデカいって」

和「す…すみません…でも、一体何故…」

俺はそのまま和也から絵本を受け取り、全てを話す事にした

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