Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第6章 再会(4)
父「君達は自分の事より翔の事を…私達の事を気に掛けてくれている…なのに私達は自分達の気持ちを優先して…恥ずかしいよ」
潤「そんな…」
雅「…それだけお父さん達は、翔ちゃんの事を愛してるって事です…」
父「…翔の部屋は玄関を背にして右側一番奥だよ…」
雅「…え…」
父「翔に直接話して、翔が君達と一緒に暮らしたいと言えば、連れて帰りなさい…」
潤「櫻井さん…」
そう言ってお父さんは立ち上がり俺達に背を向けた…
泣いて…いるのか…
俺達はお父さんに向かって会釈し、応接間を出た
そして翔ちゃんが居る部屋に向かおうとしていたら、正面に翔ちゃんの妹と知らない男の人と一緒に翔ちゃんが居た
雅「翔ちゃんっ」
俺が呼ぶと、翔ちゃんはこちらに振り向き
翔「まさ…っ」
俺達の方に向かって来ていた所に、翔ちゃんのお母さんが現れ、翔ちゃんを連れて行こうとしていた
俺達は急いで翔ちゃんの側に行こうとしたら
〈ドーーーーン!〉
舞「きゃあっ!」
潤「…っ…今の…雷?」
どこかに落ちたのか、かなり大きな雷の音がした