Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第4章 再会(2)
暫くして自宅に着き、そのまま車イスごと降ろされ自宅に入ると
「お帰り」
母「修…帰ってたの?」
弟の修が玄関に立って出迎えてた
母「今日は早いのね。何かあったの?」
修「あれ?忘れたの?今日は職員会議で部活がないから早いって言ったじゃない」
母「あら、それ今日だったの」
修「もー、ひどいなー。今日は俺にコート買ってくれるって言ってたから、急いで帰ってきたのに」
母「ごめんなさい。じゃあちょっと準備してくるから、待っててちょうだい。翔を部屋に…」
修「ああ、俺が連れて行くよ」
母「そう?じゃあお願いね」
そう言って母さんは奥の部屋に歩いていった
修「全く…今までは俺の約束忘れるなんて事なかったのに、あんたが来たおかげで家の中は『兄さん』一色だよ…ホンっと迷惑」
…本音が出たか…
翔「…それを母さんに直接言えばいいだろ…」
修「ご冗談。俺は父さん母さんの前では『聞き分けの良い優秀な息子』なの。あんたの指図は受けないよ」
そう言って俺の乗っている車イスを蹴りつけてきた
翔「何する…っ」
母「どうしたの?修、何を騒いでるの?」
修「それが…兄さんが俺が車イスにぶつかっただけで怒って…」
母「え?」
…俺のせいかよ…