第4章 再会（２）

〜雅紀side〜

智「えっ…し、翔くんが…」

和「翔兄さんが見つかったんですか！？」

雅「…うん…」

結局あの後翔ちゃんを追いかけたけど、もういなくなっていた…

潤「何処に！？何処にいたのっ雅紀兄さん！」

雅「病院…依頼が終わって帰ろうとしたら偶然…」

潤「病院だねっ！俺行ってみる…っ！」

雅「待って潤っ！翔ちゃんを見つけたけど何か変なんだ！」

潤「えっ…」

俺の言葉に潤は飛び出そうとしていたが止まり、智兄と和は同時に俺の方に向き直った

智「変って…どういう事だ？」

雅「…翔ちゃん…自分は確かに翔だけど、俺に向かって誰ですか？…って…」

潤「それって…まるで記憶喪失みたい…」

雅「え？」

記憶喪失…？そう言われれば…

和「でも変ですね…それなら何故自分の名前は翔だと…」

雅「それが…翔ちゃんと一緒にいた人が、翔ちゃんのお母さんだって言ってた…」

智「まさかそれって…」

和「櫻井コンツェルン…」

雅「…だって言ってた…」

翔ちゃん…もう一緒に暮らせないの…？

ここには…もう帰ってこないの…？