Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第3章 再会(1)
翔「俺の腕には爆弾がついてます!」
潤「翔兄さん!?」
翔「このボートを降ろして下さい!早く!」
「は、はい!」
雅「え!?」
いわれのない逆恨みで腕に爆弾を着けられ、それの解除の為にやっと探し出した鍵…
でもそれはフェリーに備えられた救命ボートに取り付けられていて、周りを巻き込まない為に、翔ちゃんはそのボートに乗り込み海に降ろされた…
雅「翔ちゃん!」
和・潤「翔兄さん!」
降ろされるその時一瞬見えた翔ちゃんの顔は、普段と変わらない優しい笑顔だった…
雅「翔ちゃん!待って…!」
なんで…なんで1人で抱え込もうとするのっ!?
ずっと一緒にいようって言ったじゃないっ!
和「雅紀兄さんっ何してるんですっ!死にたいんですかっ!?」
フェリーから海に飛び込もうとした所を和から止められてしまった
雅「離してっ!翔ちゃん…翔ちゃんがっ!」
和「今私達がチャーターしたヘリを呼び戻します!待ってて下さいっ!」
潤「和っ…早く!」
その時…
〈ドーーーーーンッ!〉
フェリーから離れた海上で大きな爆発音が聞こえた…
雅「翔ちゃーーーん!」
嘘だよね…翔ちゃん…
『心配かけてごめん、ごめん』
って…何時もの笑顔で帰ってきてくれるよね…