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悪役令嬢は次期公爵のあま〜い♡溺愛をうける。

第9章 **09



一方その頃、···。

明かりを消した寝室には、レースのカーテンを通して月の光がやんわりと部屋を照らしていた。

薄暗い部屋に、クラウィスはワイシャツをはだけさせて鍛え抜かれた上半身を枕を背もたれに、スラックスを脱ぎ捨て下着さえベッドの下へと床に落とした。

「はぁっ、はあっ、···ッッ、」

身体中に滾る熱は足の付け根の中心に集まり、クラウィスは固く膨張したソレを手のひらで扱いた。

整った眉を額に寄せ、薄い唇から吐き出す熱が止まらない。
瞳を細め、頬を上気させて、脳裏に浮かぶのはベアトリーチェの姿だった。

『触れない』と約束したものの、いつの間にかキスしたい欲は抑えられず、今日も抱き締めてしまった瞬間に、ベアトリーチェの体の柔らかさがクラウィスに伝わり、こうして熱に変換されてやがて感情では処理し切れない体の熱に、クラウィスは限界を感じていた。

何度妄想の中で抱いた事だろう。
乱れる長いピンク色の髪、オレンジ色の潤んだ瞳と目尻に下がった眉、上気して赤く染まった頬。

豊かな乳房は腰を突くたびに揺れて、蜜壷の奥からは溢れる蜜が止まらない。

「はぁ、はぁっ、···クッ···はぁ」

妄想の果てに切ない熱の塊に、クラウィスは体をブルりと震わせる。

ベアトリーチェが泊まりに来ているだけでこんな状態だ。
もしも挙式を上げた後の初夜で、大事に抱いてあげられるのか、クラウィスは小さな不安を感じた。

しかし、不安で萎える事の無いソレは、鈴口から先走りを垂れ流し、クチュクチュといやらしい水音をたてていた。

「ベアトリーチェ···」

切なさそうに、ベアトリーチェを求める声は淡く消えて行く。

「はっ、はっ、···ッッ!!」

手の平で扱き、クラウィスはやがて絶頂を迎え熱い吐息と共に子種を紙の上に吐き出した。

(···、ベアトリーチェ)
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