第4章 土井半助の場合。
くらい地下の部屋でひっそりと行われている人身売買。
土井半助はそこに居た。
今日は忍術学園の先生の仕事ではなく、忍者の仕事としてこの場にいる。
周りには少し小太りの中年のおじさんがたくさんいた。
恐らく気に入った女の子を大金で買うのだろう。
ショーが始まり、女の子が次々と出てくる。
手錠をされて目隠しもされ、SMプレイのような格好で前に立たされている。男たちは興奮気味に欲しい女の番号を言う。
「…あ」
その時土井半助は見覚えがある人がいた。
4番と札をぶら下げた女。
かつて共に仕事をしていた尾形だった。