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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
忍者と姫の駆け落ちはすぐさま近くの町などに伝えられ話題となったが
数ヶ月たった今は誰もその話をしない。
結局あの後あの城がどうなったかも2人は知らないし、知ろうともしなかった。
「尾形。私は仕事に向かうよ」
『えぇ、行ってらっしゃい。お気をつけて』
あの頃とは違い、堅苦しさはなくて本当の夫婦になっていた。
今日は晴天。洗濯物がよく乾きそうだ。と尾形はお腹をさすった。
〜山田利吉の場合。[完]〜
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