第5章 第四章
アラスターSIDE
「パパ見て、あの服パパの方が似合いそうだよ?」
横で楽しそうにはしゃぐゴレアに、繋いでいる手に力がこもる。
本当に貴女という悪魔は……計り知れない程に愛おしく憎らしい。
道行く悪魔がゴレアに見惚れ、その度にイライラが募っていく。
嗚呼不快だ、ゴレアに見えないように細心の注意を払いながら、ゴレアに見惚れた悪魔を一人残らず消していく。
「あ、パパ本屋さんがあるよ!」
『流石ゴレアですねぇ、その店はいつもパパが記子のお土産の本を買っている店ですよ』
「そうなの?パパいつもここで買ってきてくれてるんだ……ありがとう!」
『折角ですから入りましょう、パパが何冊でも買ってあげますよ』
ここならゴレアに見惚れる不届き者も少ないだろう、記子を隠すようにして店へと入る。
キラキラした目で本を見て回るゴレアは、本当に楽しそうだ。
『ゴレアは本が好きですねぇ』
「うん!パパがいつも買ってきてくれる本、本当に面白くて好き!」
『っ……そうですか』
愛おしさが募り、近くに合った雑誌を広げてゴレアを覆い隠し、そのまま唇を奪う。
一瞬目を見開いて驚くも、すぐに受け入れるゴレアに舌を絡める。
「っはぁ……パパ、急にどうしたの……?」
『……ゴレアが可愛いので禁断症状が出てしまいました』
「え、パパ大丈夫……?」
『大丈夫ですよ、ですがまた禁断症状が出るかもしれません。もし出たらまたしてくれますか?』
「分かった、パパの事助けてあげるね!」
何の疑いもなく、私の言葉を鵜吞みにして信じ切っている哀れで愛おしいゴレア。
ゾクゾクと身体に駆け巡る衝撃と快楽が堪らない、もっとこの何も知らないゴレアを穢してしまいたい……それを望むように下半身に一気に熱が集まり、隠しきれないほどに膨張した。