第5章 第四章
アラスターSIDE
『ゴレア、帰りましたよ』
「おかえりなさいパパー!」
ホテルに戻ると、ゴレアが嬉しそうに出迎えてくれる。
両手を広げれば、直ぐに腕の中へと飛び込んでくる……なんて愛らしい子だ。
そのまま抱き上げ、部屋へと連れて行く。
『いい子にしていましたか?』
「うん!明日のパパとのデートのお洋服とか、チャーリーお姉ちゃん達に決めてもらってたの!」
『それは楽しみですねぇ、パパもオシャレしていかなければ』
「パパは元からかっこいいからそのままで十分だよ!私こそパパと並んでも恥ずかしくないようにうんとオシャレしなくちゃ!」
『ゴレアこそ十分過ぎるほどに可愛らしいじゃないですか、これ以上可愛くなられたらパパは心配でなりませんよ』
本当に、なんて愛らしい子なんだ……こちらの気も知らないで。
目を細めて微笑みかけてくるゴレアの唇を啄むようにして口付けをする。
まだ慣れないのか、恥ずかしそうに身をよじらせながらも必死に受け入れようとする姿を見て、プツンと頭の何かが切れた。
「パパっ……?」
『……ゴレアっ』
ゴレアの舌を絡めとるように、ズルズルと舌を這わせる。
苦しそうに顔をゆがめながらも、受け入れようと舌を出してくるゴレアは愛おしくも狂おしい。
一通り絡ませ、名残惜しさを感じながらも離れると、深く息をしながら上目遣いで見つめてくるゴレアを抱き上げる。
これ以上は止まらなくなる……何とか欲を押えベッドへとゴレアを寝かせる。
『さあ、良い子は眠る時間ですよ。明日のデートに備えて眠りましょうね』
「うん!パパも眠れる?」
『ええ、ゴレアのおかげで眠れますよ……おやすみゴレア』