第5章 第四章
アラスターSIDE
『ゴレア、明日パパとデートしましょう』
朝、起こしに来たゴレアの手を引いてベッドに引き込み、正面からぎゅっと抱き締めながら誘う。
そろそろ外に出しても大丈夫でしょう、まあまだ危険な所は連れて行きませんが。
「……デート?パパとお外行けるの?」
『ええそうですよ、前にゴレア行きたがっていたでしょう?』
「わぁいありがとうパパ!私チャーリーお姉ちゃん達にも行ってくる!」
『ならパパも一緒に行きましょう、さあおいで?』
キャッキャと嬉しそうにはしゃぐゴレアを抱き上げ、部屋を出る。
もっと早く誘いたかったんですが、如何せん地獄には危険が多すぎる……今日は最後の仕上げをしなければなりませんねぇ。
『ではゴレア、行ってきます』
「行ってらっしゃいパパ!気を付けてね!」
ゴレアに見送られ、ホテルを出る。
ある程度明日のルートは決まっていますが、変な気を起こすような悪魔がいては困る。
まあ見つけ次第始末するのは当たり前として、折角のデートに邪魔が入るのは許せない。
『さて、今宵も素晴らしいエンターテインメントを繰り広げるとしましょう』