第13章 偵察
青城のデータを記録し終わった私は、皆の練習が終わる前に帰るのは気が引けて部活が終わる時間まで、練習を眺めていた。練習が終わると、皆がぞろぞろと帰り出したので、私も流れに沿って帰宅した。
帰ってからも金田一君の言葉が頭から離れない。無意識の内に国見くんに酷い事言ってたんだろうか。明日金田一君にもう一度聞いてみようかな。でも、嫌われてるかもだし、行かない方がいいのかな……
中々その日は眠れなかった。
次の日の学校で、偶然金田一君と靴箱で会った。会いたくない時ほど、会っちゃうの何でだろ、。でも、折角会ったなら聞いてみようかな。
「お、おはよ、金田一君」
金「おー、おはよ。」
金田一も少し気まずそう
「あのね、聞きたいことがあるんだけど」
金「昨日俺が言ったこと、?」
「うん、そのことで」
金「あれは本当にごめんな。仕方が無いことだって分かってるけど、国見は友達だからつい八つ当たりした。」
「話が見えてこないんだけど、、」
金「詳しくは言えないけど、あれは単に俺が八つ当たりして、君を傷付けちゃったってこと。国見を傷つけたりしてないから大丈夫だ。俺が悪い、ごめんな。」
「そっか。良かった!知らない間に友達を傷つけちゃったのかと思ったよ。教えてくれてありがとう。すっきりした!」
金「おう。ほんとにごめんな」
「ううん。金田一くんってほんとに国見くんが好きなんだね」
金「ばーか、そんなんじゃねーよ」
いや、誰がどう見ても大好きでしょ。休み時間毎回来てた時もあったし。多分金田一君はツンデレなんだろうな。
クラスに着くと国見君からも、昨日の事は気にするなって言われて、何だか考えてることの似てる2人が微笑ましくなって笑っちゃった