第2章 お話
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ったと同時に僕は
すぐ部活に行った。部活が一番
楽しいのだ。
ガラッ
ドアを開ける。よし、まだ誰も
来てないな…。
鞄はそこらへんにポイって置いて
部活の準備をする。
試験官 薬品 ビーカー
ここまで言えば分かるかな、そう
僕は科学部だ。実験だけが得意なん
じゃなくて、人や動物の体の仕組み
や地面についてとか葉や花のことも
得意だ。
今日はたまたま実験なだけだ。
そうして準備に取り掛かってると
理科室のドアが開いた。
「ちーっす。」
そう言って入ってきたのは一年坊主。
一言で言うとチャラい。髪は肩くらい
まであってズボンに飾りをジャラ
ジャラ付けて鞄にキーホルダーも
いっぱい付けて。
思わず、お前は女子かっ!と
突っ込みたくなるくらいだ。
なんで科学部なのかというと。
ずばり言うと、
楽
だからだ。元から部員も少ないため
やることも楽だと思って入部した
のだろう。この男の他にもいっぱい
いる。
“部活をやっている”
という肩書きがほしいだけの連中が。
「あはっ、先輩また実験やってる
んすかー?誰も見てないのにっ!」
男はゲラゲラ笑った。僕は背が
高くはないから見下されて、なんか
屈辱的だ。
「手伝う気はあるのか?」
「へ?ばーか、ないに決まって
んじゃーん!!爆笑ー!」
僕は気づくと口より先に手が出ていた。
ペシッ
男の頬をビンタしたのだ。
「ってーな!!傷になったら
どうしてくれるんだよ!!!!!」
男は僕の胸ぐらを掴み僕を
押し倒した。
「どっから殴って欲しいー?」
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ
なんだ、その笑みは…実験を…科学を
…理科を馬鹿にしてるのか…?
許せない…許せない…
許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない