第8章 猫。
「ねぇ…いつからそんな組織あったの?」
「さあ?俺、最近来たからわかんなーい。」
とケラケラ笑いながら言う。
「じゃあ何故、僕…僕らが罪を犯しているって気づいたの?」
「さあ?俺、幹部でも何でもないし。ただの調査実行係だからさ。あ、あんたらを探す調査ってことね。」
とまたお茶を濁す。もう聞いても何も答えてくれないから、聞くのを諦める。
僕はどうなるんだろうか。死ぬ覚悟なんか、部員を殺した時から合ったからビクビクともしないが。
しかし、実験とはなんだろうか。当然僕は能力を感じたこともないし仲間の能力を見たこともない。
いろいろ考えているのが一月にもバレたのか、一月はにこっと笑って
「まあまあ、抵抗しなかったら殺されないと思うからさ。気軽に気軽に!」
と言った。だが気軽にって言われて気軽になど行けないが。
今頃、仲間はどうしているんだろう。