第8章 猫。
僕はお目当てのイカ焼を買いに行くために店へと向かった。
ここの市民プールは普通では考えられないくらいにでかくて店もたくさんある。だから皆とバラバラになるのだ。
ここからイカ焼がある店に行くのは少し時間がかかる。まあ、のんびり行っていた。
すると途中で数人の男たちに腕を掴まれた。
「ねぇ、君可愛いね!男でしょ?なのに女顔なんだね!」
「ちょっと遊ぼーよ!大人の…さ!」
僕を男だと分かってて声かけるとは…気持ち悪い。
僕は無視して先を歩いた。
だが、男たちはまだ観念しないようで。
「ねぇ、聞いてるー?」
「っ!!うるさいな!」
と手を払いのけた。