第4章 お話3
すると誰もいないはずなのに喋り声
が聞こえたんです。
「弟まで殺すとは…重罪だよ〜。」
「仕方なかったでしょ、今のは。」
「まあ、そうだけどね☆」
「よく見ると可愛い顔ね。」
警察…ではなさそうです。顔を
あげると赤髪の人、黄緑色の髪の天パ
の人、金髪の爆乳の人が。皆さん
ゴーグルをつけてますね。
「誰…でしょう?」
「んー?説明よろしく。」
「僕はさっきやったから、新メンバー
よろしく。」
「ええーっ、ま、いいけど…つまり
ねー、こうやってー。」
と言いながら私の顔を金髪の人の
胸に抑えつけてきました。
初めての感覚で戸惑いました。
「こういう、ウフフなことを
するの!」
「違うわ、馬鹿。」
と赤髪の人が金髪の人の頭を叩き
ました。なんか愉快な人たちだなあ
と思っていました。
「つまりー、重大な罪を犯した人たち
を集めて未来を変えようじゃないか!
っていうー。」
「は、はあ…なんですか、それ。」
「まあ、案外楽しいし、入って
みてもいいとは思うよ。」
「そうそう!入ったら毎日ぱふぱふ
してあげる!さ、証のゴーグルを!」
とゴーグルを差し出してきました。
なんだかよく分かんないけど、
この人たちを見る限り楽しそうです。
この人たちなら私を分かってくれる
気がしました。
私はゴーグルを付け、
「よろしくお願いします。」
と頭を下げました。