第2章 入・・・部?
さて、放課後です。
あたしはこれから男子バレー部の先輩方にバレないよう、体育館に潜入すると言うミッションがあります。
まぁ多分入るのは無理だから外から覗く感じになると思うけど。
コソコソ・・・
体育館付近まで到着し、中からボールの音や部員であろう人たちの声が聞こえる。
ああ、いいなぁ、この感じ。
青春!!!!って感じ。
さてさて中はどうなってるかなー。
全員は見えないが蛍や忠が確認できた。
日向は入れてもらえないって言ってたから顔見知りはこんなもんか。
あとは・・・・
ひぇ!何アレヤンキーじゃん!
いや、坊主でヤンキーってなんか変か。
とりあえずガラと目つきが悪い人発見
あ、あの銀髪?の人なんかはすごい優しそう。
ニコニコしてる。
んん?
なんか部員少なくない?
なんて考えながら集中してのぞいていると・・・。
「ん?どうした?入部希望か?」
後ろから聞こえら太くて優しげな声
やば、やっぱりまだ部員いるよね、そりゃ。
そして多分この人もジャージの後ろ姿であたしを男と間違えてる。
『いやっ、あのっ・・・・ば、バレーって、いいですよね。へへっ』
何を口走ってんだあたしは。
これじゃコミュ障丸出しじゃないか。
「あ、悪い、女子だったのか。バレー好きなの?見ていきなよ」
わけわからん事を言ったあたしに優しくそう言ってくれたおそらく上級生。
パパみたいだな。
いや、自分の親とは違うけど、なんか部活のパパって感じ。
「俺は澤村大地。一応男子バレー部の部長だ。よろしくな」
『あ、鈴永瀬です!1年1組、日向と同じクラスです!」
「あー、あいつかぁ。ちょっと色々あって今あいつはいないんだけど、それでもよければ見ていく?」
『あのー、マネージャーとかって募集してたりしますかね?』
「!お、おおおお!!!やってるやってる!さ、入って入って!」
何やら興奮気味の澤村先輩に半ば強制で体育館入場。