• テキストサイズ

【ハイキュー】Blue Spring (仮

第7章 練習試合!




ダダンッ

「ツッキーナイスー!!」

犬岡さんのスパイクを蛍がブロックで叩き落とし、烏野も20点台へ。
猫又監督が1回目のタイムアウトを取る。

「焦ってねえな?」
「「「ハイ!」」」
「ならいい。しっかり繋ぎなさい」

烏野の雰囲気が押せ押せになっても、音駒は冷静なまま。
この焦らないメンタルの強さは見習わないとな。

「にしてもほんとこっちの思い通りにはなってくれないねぇ」
『安定した技術が少ないウチはそれが強みですかね』
「よく見てるねぇ。いいマネージャーだ」
『!・・・あ、ありがとうございます』

黒尾さんがちょこちょこ話しかけてくれる。
思い通りにいかない、とは零しつつもその表情はとても楽しそう。
いいマネージャー・・・。
まだ日は浅いけどそんなふうに言ってもらえるの嬉しいな。




タイムアウトが終わり、再び試合に戻る。
取っては取られてを繰り返して狐爪さんのツーアタックで音駒のセットポイント。
デュースに持ち込むためさらに力の入る烏野。

ドキュッ
ドッ

旭先輩の強烈なスパイクを夜久さんが拾う。
が、ボールはそのまま烏野のコートへ。

「東峰!ダイレクトだ!!」
「叩け!旭!!」

ドバッ

もう一度旭先輩がボールを叩くと、今度は福永さんが受け止め、チャンスボールとして烏野のコートへ戻っていく。

「ああっ、また向こうのチャンスボールに・・・!」
「それでいい。不格好でも。攻撃のカタチにできなくても。ボールを繋いでいる限りは負けないんだ」
『!』

「チャンスボール!!!」

龍先輩が飛雄へボールを渡す。
翔陽が・・・決める!

ボッ

ブロックに飛び出した犬岡くんを避けるようにスパイクを打つ翔陽。
夜久さんが滑り込みボールは床にはついてないが、ネットへ当たる。

「っ」

ネット側にいた海さんがネットに当たり落ようとしているボールに触れ、さらにそれを狐爪さんが床スレスレで掬い上げ、烏野コートに戻っていくボール。

「ーーー強いスパイクを打てる方が、勝つんじゃあないんだ」

「ヤバい!下がれ下がれ!!!」

「ボールを落とした方が、負けるんだ」

「これが"繋ぐ"ということだ」






/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp