第3章 入部!
試合が終わった。
序盤蛍のチームがリードしてたんだけど、途中から日向と影山の攻撃がハマってきて、なんか色々熱い展開に若干泣きそうです。
いやー、ボール見ないで打ってる日向には引きましたけど。
なんだあれ、化け物か。
蛍もクールぶってたけど本気になって、なんかみんなかっこいいなぁ。
『お疲れ蛍、忠!2人ともかっこよかったよ!』
「あ、ありがとう!」
「いや、負けてるし・・・」
『関係ないでしょ!実際かっこよかったし!』
「あっそ・・・」
そう声をかけると少し頬を染めて顔を逸らす蛍。
可愛いところあるじゃーんと思ってニコニコ見つめていると・・・。
「永瀬!!!俺は!?かっこよかった!?」
突然日向が飛んできた。
『!?あ、うん、すごいジャンプだったね!かっこよかったよ!』
「!!!!やったぁ!」
嬉しそうな日向、かわいい、癒される・・・。
「あ!月島!」
「?」
蛍に手を差し出す日向。
「何」
「試合の最初と最後に握手すんじゃん。今日の最初はしてないけどっ、それに今日から仲間だし、嬉しくしくねぇけど」
「・・・・・・・・」
あからさまに嫌そうな顔をする蛍に追撃する日向。
「はやくしろよっ、お前知らねーの!?ちゃんと仲間の自覚持たないと体育館から放り出されるんだぞ!」
「・・・。君らが体育館出禁になったのは主将の再三の注意を無視して
勝手に勝負始めた挙げ句教頭のヅラを吹っ飛ばしたりしたからデショ」
『ぶっ・・・・、あっはっはっはっは!!!!!』
何度聞いても面白すぎるし、蛍のまとめがうますぎる。
不思議そうな顔で部長が遠くから見てるけど、これは我慢できない。
細かいことはいいと蛍に飛び掛かる日向。
そんな日向を避けまくる蛍。
案外いいコンビかな?
「月島、どうだった?3対3」
「別に、どうでも。エリート校の王様相手だし、僕ら庶民が勝てなくても不思議じゃないです」
「ふーん・・・その割にちゃんと本気だったじゃん」
どうでもと言いつつ拗ねてる蛍ににっこり笑いかけるキャプテンはやっぱり部活内のパパだった。
「キャプテン!!!!」