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帰宅部のアレが襲ってくる世界でエンドラ討伐?!

第34章 長かった?


「はぁ、長かった〜」
 MENがリスポーン地点に戻って来て言った最初の言葉がそれだった。見ると二時間半。MENや視聴者たちからしたらまだ短いように見えた。
「あ、でもそんなに時間かかってないな」時計を見たMENがそう言う。「あ、そうか、敵がたいたいだったから別の意味で疲れたんだな」
 長く感じたわ、なんて冗談交じりに言って。
「ということで、今回は帰宅部のアレが襲ってくる世界でエンドラ討伐……てかたいたい討伐だったな……? まぁいいや! ご視聴ありがとうございました!」
 といつもの動画用のコメントを残して。
 それでさ、とMENは話を切り出した。
「結局、帰宅部のアレって言いながら、変なたいたいが襲ってくる世界だったよな? アレらは一体なんだったんだ?」
 すると、民度のいい、MENの視聴者たちがちらほらと、いつの物のやつだと答え始める人が。
 その内に、スタッフが実際に襲って来たMOBを出すと言ってくれたので、MENはスペクターモードで地上に出てそこに出された怪物たいたい三体の正体をよく見てみた。
「あー、あの時のやつか!」MENはここでようやく、改めて思い出した。「なんかきおきおが突然、進化たいたい作ろうって言い出して帰宅部で作ったんだったわ」
 そうしてMENは、白虎たいたい、ドレインたいたいを見ながら思い出を振り返り、最後にたいたい・ザ・スネイルを見やって笑った。
「だからコイツだけおかしい攻撃してきたのか」とMEN。「俺、確かにスネイルは作ったが、建物を投げてくるなんて設定は一個も言ってないぞ」
 そうである。だが、その予想以上をやってくるのがこのMENの鬼畜世界だ。
 視聴者たちのコメント欄も大いに賑わい、楽しかったなどという言葉の中に、スネイル懐かしいという声も飛び交った。やはりここはMENの視聴者というところなのか、MENの好みと同じ視聴者が多いようだ。
「まぁそういうことなので、よかったら帰宅部チャンネルもぜひ見て下さい……ということで、ここで配信を終わります」
 とMENは送られてきたスーパーチャットを読み上げて感謝を述べ、今日の鬼畜世界は終わった。

おしまい
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