第19章 思わぬ襲来2
「あっぶね!」
だが、たいたい・ザ・スネイルは厄介なことに、距離を離すと建造物を投げつけてくるということはMENも分かっていた。一瞬たいたい・ザ・スネイルを振り向いたのち、足を止めずに地形を上がって行った。距離があるとはいえ、きっと追いついてしまうだろうとMENは考えたからだ。
「あ、そうだ、弓持ってたんだった!」MENはいつの間にか持ち物欄に仕舞っていた弓を取り出した。「こっちに来る前にやらねーと!」
そうしてMENが弓矢を構えて振り向いた時、たいたい・ザ・スネイルは丸石で出来た建造物? を投げつけながらこちらに近づいて来ているのが見えた。MENも視聴者たちも困惑した。
「あんな建造物あったか……?」
とにかく、MENは矢を放って近づいてくるたいたい・ザ・スネイルをあっさり倒したが、悪夢はここからだった。
MENが縦積みにしたブロックから、エリトラで飛び立って元の位置に戻ろうとした時である。
「いった?!」
一本の矢が、MENに当たって縦積みのブロックから地面に落下させた。MENはエリトラを上手く利用してダメージなく着地したが、そこにゾロゾロとゾンビがやって来た。
「え、こんなところにこんなにいるか?」
そう言いながらもMENは難なくゾンビたちを倒したが、あとから湯水のように襲って来た。それだけでなくスケルトンも大量にいて、何かがおかしいと気付き始める。
「は?! なんでこんなところにスポナー部屋があるんだよ?!」
MENは、敵が湧いてきている丸石の建物の中に入って全てを理解した。先程たいたい・ザ・スネイルが投げつけてきた丸石で出来た建造物はスポナー部屋だったのだ。
果たしてスポナー部屋が建造物かどうか怪しいが、MENはおおかたゾンビやスケルトンを倒し、しっかりスポナーも壊して再びブロックを縦積みし始めた。スポナー部屋は何個も投げつけられていたが、八割がたマグマの海に落ちて実害はなかったので不幸中の幸いだった。
ある程度高く上がったMENは、エリトラの滑空を利用して青森へと向かった。
途中シュルカーの攻撃を食らいながらもなんとかエンダーパールを回収し、MENはオーバーワールドへと舞い戻った。ついでにブレイズロッドも持ち帰って来たので、いよいよ特定のお時間だ。